いよいよ9月も残りわずかとなり、日が出ている時間でも涼しくなってきました。
カラッとしていて暑すぎず寒すぎない、そんな今の時期には体を動かすのがピッタリですね。
お散歩がてらのウォーキングや毎日の日課としてのジョギング、趣味のスポーツを再開する方も多いのではないでしょうか。
そんなスポーツをしている方は、まさか環境に悪影響を与えるような方法を取っていませんよね?
例えば、頻繁にペットボトルを買って水分補給していたり、石油やプラスチック由来の素材でできたスポーツウェアを着たり…
スポーツをする時でもエシカルを意識しなければ、将来スポーツができなくなると言っても過言ではありません。
そこで今回の記事では、エシカルにスポーツをするべき3つの理由や実践方法などをご紹介していきます。
ぜひエシカルスポーツで爽やかな汗を流しましょう!
このまま環境破壊が進めばスポーツができなくなる!?
結論から言うとエシカルにスポーツをしなければいけない3つの理由は以下のものです。
・降雪量が足りないためウィンタースポーツができなくなる
・猛暑続きで夏場に外でスポーツやトレーニングができなくなる
・自然災害でスポーツができる土地や機会が減少してしまう
最近テレビやSNS、広告など街中でもよく見かけるようになった「エシカル」や「サステナブル」という言葉。
私たちの身の回りの社会、人、環境に配慮して、未来や地球環境をよりよくしていくための取り組みのことを指します。
実はスポーツをする上でも、「エシカル」や「サステナブル」はとても大切なことなんです。
現在、私たちが向き合うべき重要な課題の一つとして、地球温暖化があります。
地球温暖化とは大気中に含まれる温室効果ガス(二酸化炭素やメタン、フロンガスなど)により、地球の平均気温が上昇している問題のこと。
この地球温暖化による気候変動は、スポーツ界にも影響を及ぼしています。
降雪量が足りないためウィンタースポーツができなくなる
地球温暖化により寒い地域では雪の降る量が少なくなり、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツができない状況に追い込まれつつあるのです。
カナダの研究チームによると温室効果ガスの排出量を大幅に削減できない場合、過去に冬季オリンピックが開催された場所のうち、再び開催できるのは今世紀末には札幌のみになってしまうという報告があります。
猛暑続きで夏場に外でスポーツやトレーニングができなくなる
地球温暖化による気温上昇の影響を受けるのは冬だけではありません。
地球全体の夏季の気温も上昇しており、日本の夏は全国各地で35℃を超える猛暑が連日観測されています。
そんな太陽が照りつける猛暑の中、外で体を動かすと熱中症のリスクが高まり、トレーニングはほぼ不可能です。
2021年8月に開催された東京オリンピックのマラソン競技では、「外気温が高すぎるため」という理由で、予定されていた東京から札幌に開催地が急遽変更になった事例も記憶に新しいでしょう。
このように地球温暖化による、平均気温の上昇は夏場の外でのスポーツトレーニングにも影響を与えているのです。
自然災害でスポーツができる土地や機会が減少してしまう
現在、私たちの地球では温暖化による気温の上昇に伴って、気候変動による自然災害が世界各地で起きています。
産業革命前に比べて河川の氾濫や土砂災害が多く、このまま地球温暖化が進めば海面上昇や酸性化、干ばつ、洪水などを頻繁に引き起こす恐れがあるのです。
このような自然災害が続いてしまうと、スポーツをするための土地を失ってしまいます。
また大規模な被災があった地域では復興に追われ、スポーツを楽しむどころではありません。
自然は人間の力ではコントロールができないものですが、地球温暖化を食い止めることで避けられる災害もあります。
地球温暖化による自然災害の影響によってスポーツができなくなる未来は、何としても避けたいものです。
これからもスポーツを続けるために私たちにできるエシカルな提案
地球温暖化がスポーツ界の未来を奪うことになりかねない今の状況を変えるためには、私たちに何ができるのでしょうか。
実は地球温暖化を食い止めるために、難しいことは必要ありません。
一人ひとりが「なるべく温室効果ガスを排出しない」というエシカルな視点を持ち小さなアクションを毎日継続することで、大きな成果に繋がります。
具体的には以下のようなことが挙げられます。
・スポーツウェアの選び方を見直してみる
・スポーツを観戦するときは公共交通機関を利用する
・なるべく長くスポーツ用品を使う
・ペットボトルではなくマイボトルで水分補給をする
スポーツウェアの選び方を見直してみる
私たちが普段着ている洋服を廃棄・処分するためには、環境にとても負荷がかかってしまいます。
(衣類の処分による環境への影響について、詳しくはコチラの記事からどうぞ)
なるべく環境に負荷をかけない工夫として、リサイクル素材や植物由来の素材で作られたスポーツウェアを選びましょう。
例えばイオンではペットボトルをリサイクル利用した繊維でできた多機能スポーツウェアを販売しています。
このように、なるべくエシカルな配慮がされたスポーツウェアを選びましょう。
また、着なくなったスポーツウェアをリサイクルに出すことも、エシカルを実践する方法の一つです。
アルペングループでは全店にアパレル回収ボックスを設けており、捨てられるスポーツウェアを1枚でも減らすための取り組みを行なっています。
サイズが合わなくなった、シーズンが終わってしまったなどで着なくなった衣類は、ぜひリサイクルに出しましょう。
スポーツを観戦するときは公共交通機関を利用する
スポーツをするために、あるいは観戦するために移動が必要な場合は、ガスを排出する自動車ではなく公共交通機関を利用するようにしましょう。
また近い距離の移動であれば、徒歩や自転車で移動するようにしましょう。
ウォーキングや自転車は体を動かすことに繋がり体力も向上するため、トレーニングとしての効果も期待できてまさに一石二鳥です。
なるべく長くスポーツ用品を使う
スポーツ用品は使っているうちに、どうしても劣化したり汚れたりしてしまいますよね。
だからといって頻繁に新しいものに買い換えていませんか?
使い古したスポーツ用品でも、修理や補修をすれば問題なく使えるかもしれません。
傷や凹みなど少しの破損であれば一度修理や補修を検討してみましょう。
また汚れたスポーツ用品は、丁寧に洗濯したりクリーニングに出したりすると、まだまだ着られる可能性があります。
毎日のスポーツ用品のケアから見直してみて、なるべく長く使えるように工夫を重ねることが大切です。
ペットボトルではなくマイボトルで水分補給
スポーツをしている体には、水分補給がとても大切ですよね。
その水分補給をするために自動販売機やコンビニでペットボトルの飲料水を購入していませんか?
ペットボトルの代わりにマイボトルを利用することでプラスチックの削減や、ペットボトル処分時に排出される二酸化炭素が抑えられ、地球温暖化の防止に繋がります。
水分補給はペットボトルの飲料水を使い捨てるのではなく、マイボトルを活用しましょう。
保温・保冷機能の付いているマイボトルを選べば水分補給を通して体温調節もできるため、体の万全の状態の維持が可能となりパフォーマンス時の効率アップも期待できます。
例えばタイガー社製の真空断熱ボトルMCX-A352は本体が軽く持ち運びが便利な上、片手でもフタが開けられるため素早くサッと水分補給が可能です。
また一般的なステンレスボトルではサビ防止のため塩分を含む飲み物の使用はできないものが多いですが、こちらのボトルは独自のスーパークリーンPlus加工で塩分を含むスポーツドリンクも使用OK。
まさにスポーツをする人にピッタリのマイボトルです。
こちらのHydro Flaskのマイボトルは、つまみを倒すだけで飲み口がストローのように出てくる構造です。
片手ですぐに開けられてゴクゴク飲めるので、短時間でしっかり水分補給したい人にピッタリ。
ボトル上部にストラップを付けることができてカバンなどに吊るせるため、リュックを背負ってのトレーニングやトレイルなどにおすすめです。
スポーツをする時でもエシカルを忘れずに
どんなスポーツでも広く考えると、そのフィールドは地球です。
その地球に住む私たちは一つのチームとも言えるかもしれません。
まずはスポーツをするにあたって一人ひとりが自分にできることを少しでも多く実践して、よりよい地球になるように取り組んでいきましょう。