ヴィーガン3年目体験記|ヴィーガンの実際、食生活、思考、体型、健康状態、どんな変化があるの?

ヴィーガン

「そうだ、ヴィーガンしてみよう。」

そんな思いつきで始めた食生活もこれで3年目に入る。ヴィーガンについての情報、特に賛否両論についてはネット上では多くの意見が交わされていた。特に目に入るのは「意味ない」「怖い」「不健康」そんな関連ワードたち。でも自分でまずはやってみて、体に合わなかったらやめればいいや。と軽い気持ちでヴィーガン生活をスタートさせた。

初めての買い物編

まずはというか一番肝の食事をどう用意するか。思い立った日の夕食から取り組もうと近所のスーパーに向かう。とりあえずメニューは決めずに買えるものを買ってみよう。

ヴィーガンはシンプルに”動物性食品を摂取しない”

これだけ頭に入れてカゴを手に取る。自動ドアを抜けてすぐ目に入る野菜コーナーこれは買えるもの。みかん、バナナを手に取りカゴに入れ、棚をぐるりと一周して反対側へまわる。続いてにんじん、たまねぎ、じゃがいも、白菜、野菜はもちろん当然だがほぼ全てが対象になる。そこから、納豆、豆腐とカゴに入れるとずしんとカゴが重くなる。なんだ、ヴィーガンと言っても普通通りの買い物ができそうじゃないか。

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野菜コーナー以降そんなことはなかった。
野菜売り場を抜け、鮮魚、精肉は見るまでもなくスルーこれは想像通り。そうそういつも買ってるヨーグルト、

いつも買ってたヨーグルト

あ、そうか乳製品はもちろんダメだ。じゃあパンに乗せるチーズももちろん乳製品。少しずつ手に取って棚に返すようになってきた。アイス、、、も乳製品、食後のデザートも生クリームは乳製品。というかそもそもパンにバター入り(マーガリンも動物系油脂が使用されている可能性があるので)菓子パン、惣菜パン系はNGだった。

朝食のお供だった

というか卵もダメなので封印。これだけ野菜があるから具沢山のカレーでも作ろうか。そう思いカレールウ売り場へ向かう。ヴィーガンデビューして初めて商品パッケージの裏面(原材料表示)を確認する。

いつも使ってるカレールウ

これは大丈夫だ。初めての買い物は終了した。今まで食べたいものだけを食べていたけれど、ある意味ゲームに上達して自分で制限を設ける縛りプレイをしているようでいつもの買い物が少しだけ面白くなった。

一週間もすると、何が買って良くて、何が買ってダメか手に取る前にわかるようになってきた。大雑把に言えば、素材そのままの物はOK、加工されてるものはだいたいNGという区分だ。買ってきた食材で徐々に料理するうちに料理スキルもあがり、美味しい料理が自分好みの味付けで作れるようになった。(素材を活かすために調味料に凝るようになった)

◇ ◇ ◇

体調の変化に気づく編

ヴィーガンを初めて3ヶ月が経った頃、体調がみるみる良くなっていることに気づいた。朝はすっきり目覚められ、寝起きに体が軽い(今までだる重い感覚がありました)、仕事に向かっていて集中力も長続きするし、不思議とお腹もあまり減らない。便通も人生で経験したことないくらいとても良い。

こんなに良い効果現れていてもしかして体重も!?と思い体重計に乗ると

-5キロ

すごい!運動も特にしていないのに全てが良くなっているじゃないか。とても感動した。あとは地道に野菜を買い、自炊して、よく噛んで食べる。だんだんと特に好きな組み合わせも分かってきた。ここで大豆の素晴らしさに改めて気づく。毎日食べられるのが納豆、豆腐、それぞれに醤油をかけて大豆スペシャルにしていただく(季節によってオクラ、山芋を組み合わせる)。これは年中食べられてとても満足感があるので、強くおすすめしたい。

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白い3悪魔編

順調にヴィーガン生活を進めていくと「もっと健康になりたいっ!」そう思うようになってきた。すると体の老化を抑えるための本を読んでみると糖化=老化が直結していることを知る。つまり余分な糖分を摂りすぎることが、老化につながるという。なるほどそれなら、できるだけ糖分を抑えるような食事を今の食生活に取り入れてみよう。

多くの書籍で紹介されて(槍玉に挙げられて)いるのが、白い3悪魔だ。
3悪魔の構成メンバーは、砂糖・小麦粉・白米と白い糖質を指している。これらをまずは減らすことから始めよう。まずお菓子は軒並みNGなことが多い。小麦粉を焼くか蒸すかして、そこに砂糖をまぶしているものが基本。パンケーキ、ショートケーキ、ワッフル、、、原宿のスター達よさようなら。そして小麦粉は、パン、パスタ、さらに白米と主食として毎日食べていたメンバーがどんどん摘発されていき、野菜と果物が残った。

ヴィーガン生活では野菜と果物が基本メンバーなので意外と大きく影響を受けることはなかった。食事の内容から白米を抜いて、パンを避けていつもの食事を食べれば良い。そうすると白い3悪魔を避けて生活を送ることができる。ヴィーガン生活をしておらずいきなり白い3悪魔を取り除こうとすると、心理的ハードルや料理のバリエーションが少なく感じて継続するのが難しいかもしれない。

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ルーティーンご飯編

ヴィーガンかつ白い3悪魔をできるだけ避ける生活では、普段どんなものを食べているのか。

  • ひじきと大豆の煮物
  • 納豆と豆腐
  • 豆腐とわかめの味噌汁
  • りんご
  • ミックスナッツ

大豆がとにかく食卓の主役になってくる。煮た大豆、納豆、豆腐、豆乳が定番の食事に並ぶ。煮た大豆だけでは味気ないので、ひじきと細切りにした人参と合わせてみりん醤油で味付けして炒める。納豆と豆腐を混ぜて醤油をかけて食べる。豆乳をベースに豆腐とわかめを入れた味噌汁。そしてデザートにりんご。これが毎日ルーティンになると手際良く準備も出来るし、重複する食材もあるので無駄がない。何より使用量が計算出来るようになるので、コントロールして買い物ができる。

ゆっくり時間をかけて食べるとしっかり満腹感も感じるし、自然と箸が止まる。もし少し小腹が空く感じがある時は、ナッツを食べる。これでかなり快適に過ごせるようになる。

◇ ◇ ◇

ゆるヴィーガン編

コロナによる生活の制限も徐々に緩やかになっていき、だんだんと人に会う事も増えてきた。人と会うことが増えると大抵一緒に食事をする機会が多くなる。現在日本で暮らす私にとって外食はまだハードルが高いものだ。会いたい人と会っているのに、ヴィーガン料理に限定するために話す場が限られてしまうのは悲しい。ヴィーガン料理を提供するレストランはまだまだ少なくさらに選択肢が限られてしまう。そこで一つルールを追加した。それが”ゆるヴィーガン”である

誰かと会う時は、できる範囲でヴィーガンをするということだ。注文するメニューを工夫することでこのお店で可能な限り野菜を中心に注文する。もしどうしても焼肉店に行くとしたらサイドメニューを食べるなどだ。周囲にはヴィーガンであることを宣言しているので、それで気にされることはない。もちろん厳密に言えば、外食する時点で動物性の油や原料に混ぜられた動物性食品を避けることは至難の業だ。その中から動物性でないであろう食品を選び取るのがたまにする挑戦だ。これで誰かと会うことをそもそもやめたりせず、精神も快適な状態を保っていられる。

まとめ

こうして私のヴィーガン生活は続いている。厳密なヴィーガン原理主義の人から見るとこれでヴィーガンを名乗るなという声もありそうだが、私はこれくらいゆるい選択肢もあっていいのだと周囲に発信していくことが務めだと思っている。どうしても気軽に始めるのにハードルが高いと思われがちな生活に軽い気持ちで飛び込んでもらう人を増やすには多様性が必要ではないかと思う。キリスト教や仏教だっていろんな宗派があるのだから、それぞれに好きなやり方で続けていけばいいはずだ。

これを最後まで読んでくれたあなたありがとうございます。
ぜひ気軽にヴィーガンを始めてみてください。地球と自分を笑顔にする生活が実感できるはずです。

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