あなたを蝕み続けている犯人の正体『「お菓子中毒」を抜け出す方法』

健康

「お菓子」は私たちの身の回りにあふれています。あなたが「お菓子を食べるのをやめられない」と悩んでいるのであればそれは意志が強いか、弱いかの問題ではなく、お菓子の中毒に蝕まれているためです。そう語る今回の書籍『「お菓子中毒」を抜け出す方法 あの超加工食品があなたを蝕む』小麦は「麻薬」と同等の中毒性が指摘されるようになり、健康のためにはできるだけ避けた方がいい食品となりました。その認識が世間に広まっているかはやや疑問ですが…

今回話題の中心に上がるお菓子は、筆者流に言うとマイルドドラッグが複数入っている超加工食品です。本書ではお菓子中毒をもたらす犯人を7つ(白砂糖、果糖、人工甘味料、小麦、食塩、油、ストレス)に絞り、中毒を抜け出すための方法を丁寧に解説してくれています。今回はその一部をご紹介します。

まずはお菓子中毒に陥っていないかチェック!

さっそく次の質問を読んで、自分がいくつ当てはまるかチェックしてみましょう!

  • お菓子を食べているときは至福の時間
  • 3時のおやつは毎日欠かせない
  • コーヒーにはお菓子が必須
  • 飲んだあとのデザートは別腹
  • ついついお菓子を買い込んでしまう(ストックが常にある)
  • 毎日のように食べている(習慣になっている)
  • 食べる量や回数がどんどん増えている
  • イライラしたときはお菓子に手が伸びる
  • 食べていないとイライラする
  • ときどきドカ食いしてしまう
  • やめよう、控えようと思っても続かない
  • お菓子を食べないと仕事がはかどらない
  • やせたいと思っていてもお菓子をやめられない
  • 健康診断で血糖値が高めと指摘されてもお菓子をやめられない
  • 将来、病気になってもいいからお菓子を食べたい

いかがだったでしょう。

以上の質問にひとつでも当てはまる場合、お菓子中毒に陥っている恐れがあります!

なぜ白砂糖でお菓子中毒になるのか?

白砂糖はそれだけで、「おいしい」「幸せ」「ほっとする」といった幸福感が生まれます。それがお菓子中毒の原因になっています。精製された白砂糖がもたらす甘さは自然由来の砂糖に比べて強烈です。精製され甘味が増している分、中毒に陥る可能性が高いのです。

さらに快楽を司るホルモン「ドーパミン」と「βエンドルフィン」が発生します。ドーパミンはもっと食べたいと伝達し、βエンドルフィンはおいしいを伝達します。これらは脳内麻薬と呼ばれ、大量分泌されると精神活動や感情がマヒしてしまいます。さらに量が増えると、ドーパミンのブレーキが効かず食べ続けてしまうのです。

人工甘味料でお菓子中毒になるのか?

人工甘味料で代表的なものがアスパルテームです。構成するのは2つのアミノ酸で、1つはフェニルアラニン、もう1つはアスパラギン酸です。通常野菜などにも含まれており自然に摂取することは問題ないのですが、超加工食品で精製されたものを大量に摂取すると危険です。

この2つのアミノ酸(フェニルアラニンとアスパラギン酸)はそれぞれインスリンとレプチン、2つのホルモン分泌を促すことがわかっています。インスリンは血糖値を下げ、レプチンは食欲を抑制します。過剰に2つのアミノ酸が接種されることにより、ホルモン過剰に陥り体に効かなくなっていきます。これが「抵抗性」と呼ばれるものです。

食べる行為そのものが快楽=中毒性

口にしたとき「心地良い」と感じるものは、中毒をもたらす可能性があることを理解しておきましょう。中毒に関係するドーパミンは、快感の時に脳に増えます。日常で増える機会はいくつかありますが、その中で最も手っ取り早く、いつでも、誰でもすぐできるのが「食べる」という行為です。

食べることが報酬回路を刺激して、さらに食べたいと強く感じさせます。マイルドドラッグや肥満、ストレスによって食欲中枢がマヒしてくると、これは止まらなくなってしまいます。これがいわゆる中毒状態です。

中毒をもたらすのは、精製されたり、遺伝子操作されたり、不自然な原料で作られた超加工食品です。身近には甘いドーナツ、砂糖や小麦を使った甘いお菓子、塩と油たっぷりのスナック菓子やナゲットが並んでいます。加工食品の便利さが1970年あたりを境に受け入れられ、豊かに見える食生活を手にしてきた一方で、その弊害が押し寄せてきています。

自分の体に入れる食品をしっかり見極め、中毒になってしまう前に体を守っていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございます。わかりみ商店では食事をはじめとした健康情報、ヴィーガン、エシカル情報を発信しています。また次回の更新をお楽しみに!

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