あなたの身の回りに溢れている『便利生活があなたを蝕む!』

健康

身の回りに溢れる食品が、日に日にあなた自身をむしばんでいることをご存知だろうか?毎朝のパンと牛乳、コンビニ、レトルト食品が生活を取り囲んでいる。これらが全てあなたの体を蝕んでいるとしたら、病気は待ったなしで襲ってくる。今回紹介する書籍は、胃腸科を専門にする医師が書いた『便利生活があなたを蝕む! パンと牛乳、コンビニ・レトルト食品、スマホが危ない』

平成時代にさまざまな病気が増えたと語る著者は、とある病気の人数が平成時代に数倍に増加しているとデータを提示する。それが認知症の患者数だ。平成15年から平成26年までの間に、15万人から68万人に増加している。さらに脳の病 自閉症やADHDの子どもの数が平成18年から平成28年で7倍増加している。

これらの背景には現代の食事に原因があると確信した筆者。便利生活を紐解きその改善点を本書で語ってくれる。その一部を今回もご紹介しよう。


パンはなぜやめられないのか?

毎日の習慣になっている人もいるであろうパン、やめられないと語る人も多い。実はパンを食べると体内で「モルヒネ」と似た物質が作られる。それは「エキソルフィン」と呼ばれる強い鎮痛作用と強い依存性があるものだ。これは「幸せ感」をもたらし、繰り返して食べたくなる中毒症状と食欲増進を促してしまう。そのため、朝食にパンと牛乳が習慣化してしまう原因になっている。

冷凍食品やレトルト食品で栄養が流れている

冷凍食品は好きなものを好きな時間に取り出してレンジで温めると、手軽に食べられる商品だ。重宝して使っている人も多くいるだろう。しかしその工程で大事な栄養素ミネラルは流失している。その理由は3つである。

①水煮食品であること ②リン酸塩の添加 ③油
この3つだ。それぞれ理由について説明しよう。

①水煮食品であること

冷凍食品やレトルト食品は価格を抑えるため、人件費の安い中国やベトナムで製造されている。その際に不純物を取り除くためにお湯を複数回交換し、何度も水煮を繰り返す。その工程で野菜に含まれる栄養素はミネラルが不純物としてお湯に溶けて流れていってしまう。

②リン酸塩の添加

リン酸塩は非常に有能な食品添加物で、さまざま用途に使用されている。

例えばPH調整、カビ発生抑制、濁り防止、変色防止、変質防止、鮮度保持、乾燥防止、接着力向上、保水性増加、食品増量、風味向上など用途が非常に広い。通常であれば食品に含まれるミネラルは、胃酸によって分解され吸収されやすい形になって小腸に運ばれる。しかしリン酸塩は、そのミネラルと結合する性質によりミネラルが吸収されずにそのまま体外に流れていってしまう。リン酸塩は体内に吸収されないので、毒性が少なく使用制限がない。

食品表示においても、PH調整剤、調味料(アミノ酸等)、かんすい、膨張剤、ベーキングパウダー、ガムベース、乳化剤など一括表示されるので、確実に見分けるのは困難である。

③油

冷凍食品・レトルト食品など店頭に並ぶ商品には、ほとんど植物油が使用されている。植物油と聞くと体にいいイメージがあるかもしれないが、これはイメージであって実際の現象とは異なることに注意だ。植物油はオメガ6系脂肪酸のリノール酸、ガンマリノレン酸が含まれていて、これらが参加するとアラキドン酸に変化する。これは過剰に摂取すると、血管の炎症になり血栓をできやすくする。


便利な生活の背景にはそれを維持するためのカラクリが存在しています。正しい知識と選ぶ目を持って健康を選び取っていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。わかりみ商店では食事をはじめとした健康情報、ヴィーガン、エシカル情報を発信しています。また次回の更新をお楽しみに!

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