食は人間にとって根本的な営みで、毎日行っているものです。それなのにいつからか、専門用語が氾濫し栄養素を知って食品表示を見なければ健康的な食事が出来なくなっています。これはなぜでしょうか。そればかりか、情報が溢れて結局何を食べればいいのか、今だによくわからないそんな状況に陥っていませんか?
脂肪と炭水化物はどちらを抑えた方がいいのか…
砂糖はお肉はどれくらいまで摂取していいのか…
今回紹介する書籍の筆者は、科学は栄養について全てを解明出来ているわけではないと語ります。清涼飲料水を飲むと身体にどんな影響が起こるのか、にんじんが身体に良いのはなぜか。など実際に厳密に明らかになっていることは少ないのです。それじゃあ何を拠り所にして食事を摂ればいいのかについて、確かな事実2つをもとにこれからフード・ルールを語って参りましょう。
事実1 欧米型食生活が身体を壊している
加工食品、肉、余分な脂肪分、糖分、精製された穀物 これらを中心に摂取する生活が欧米型食生活とよばれ、多くの疾患を招いていることが事実としてわかっています。この食事を抑えることができれば、欧米型疾患(肥満、2型糖尿病、心臓病)を防ぐことができます。
事実2 伝統食を習慣にすると欧米型疾患にならない
伝統食を習慣にしている人々は欧米型疾患になりません。主に先住民族の食している高脂肪や高炭水化物、高タンパク質のものを指しています。これらは一見すると偏りが身体に悪い印象を持ちますが、長年の食生活から人間が適用してきた食品です。一方、近年の加工食品中心の生活は歴史が非常に浅く、人間が適用できておらず多くの疾患を引き起こしているのです。
以上の事実から派生されるもう1つの事実があります。それは
欧米的な食事をやめれば劇的に健康回復するということです。
結論 「本当の食事を、植物中心に、ほどよい量だけ食べる」
食事に関する専門的知識は実は必要ではなく、この結論に集約されます。人類は何千年も健やかな食生活を送り、生き残ってきました。それが栄養学がなくとも健康な食生活が100%送れることの証左になっています。そしてそのために知恵という形で、世代を超えて語り継がれてきました。
本書では、科学的に裏付けされた食の知恵を64にまとめて紹介してくれます。今回はその中から3つのルールをご紹介です。
ルール1 本当の食べ物を食べる
何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、今の時代では難しくなっていることではないでしょうか。食品科学者が調理した加工度の高いニセ食品が溢れています。
ルール17 人間が調理したものだけを食べる
食品会社は大量の糖分、脂肪、塩分、保存料、着色料を使って加工食品を仕上げています。その行き着くゴールは食品の永久保存です。これを身体に取り入れないことから始めましょう。
ルール47 お腹が空いた時にだけ食べる
ひまつぶし、楽しいから、ストレス解消、自分へのごほうびとして食事をしていませんか?食事についての格言に「1個のリンゴを見て、食べたいと思わないならあなたは空腹ではない」という言葉があります。筆者は食べ物のことを代償の高い抗うつ剤と称しています。このルールを守ることで健康に一歩近づくことができます。
いかがだったでしょうか。語り継がれてきた知恵を使ってシンプルにすることができるはずです。筆者は加工食品は、食べ物もどきの可食物質と語っています。まだ謎が多い栄養そして添加物の世界。身体に負担をかけないことが健康への近道であり王道ではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。わかりみ商店では食事をはじめとした健康情報、ヴィーガン、エシカル情報を発信しています。また次回の更新をお楽しみに!