すっかり秋になり肌寒さを感じるようになってきました。
季節が変わるとそれに合わせて、自然と衣・食・住も変わっていきますよね。
例えば「衣」は涼しい夏服から肌を温める冬服への衣替えをする必要があります。
前回の記事でエシカルに衣替えする方法について紹介したので、まだ読んでいない方はコチラから読んでぜひ実践してみてくださいね。
「食」においては、さっぱりとした冷たい料理ではなく、ほっこりカラダが温まる料理が食べたくなります。
そして最後の「住」では、インテリアが変わってくるのではないでしょうか。
冷感素材や薄手のマットや布団が、ファーやボアをなどを使った保温性に優れたものに。
またインテリア全体の色味を、明るい爽やかな色から暖かみのある落ち着いた色に。
衣替え同様、せっかく変えるなら、インテリアにもエシカルな家具を取り入れてみませんか?
そこで今回はエシカル家具について紹介していきます。
コロナ禍でおうち時間が増えた今だからこそ、家具を見直してくつろげる居心地のいいお家を作りましょう!
エシカル家具ってどんなもの?
エシカル(ethical)とは、地球環境や社会、人に配慮されたモノやサービスのことを指します。
したがってエシカル家具とは、地球環境にやさしい素材で作られた家具や、伝統技術を守りながら作られた家具などのことです。
インテリアをエシカルにするためには、以下のポイントをチェックしてみましょう。
・環境に配慮された素材なのか
・長く使える耐久性があるのか
・地域の伝統や生産者を守れるのか
・DIYやリメイクできないのか
環境に配慮された素材なのか
エシカルな家具かどうか、まずは素材に注目してみましょう。
最近では、ワンコイン以下で買えるプラスチックの家具やインテリア雑貨の人気が高まっています。
プラスチックは海洋環境に大きなダメージを与えてしまうので、なるべく避けたいところです。
また木材が使用されている家具の場合、その木材が違法に伐採されていないかどうか調べてみましょう。
その際に目安となるのが、「森林認証制度(FSC、PFSC)」です。
森林認証制度は、きちんと適正に管理された森林から産出された木材にマークをつける制度のこと。
無駄な森林伐採を防ぎ、森林の持続と保護、また森林に住む生態系を守ることに繋がります。
他にも、積極的に選びたいエシカル家具の素材として挙げられるのは、廃材をリサイクルした素材や、動物の毛皮などを使用していない素材などです。
長く使える耐久性があるのか
先ほども説明しましたが、最近では安価で購入できるようになりました。
しかしなるべくコストを低くするため、安価な家具は耐久性が低く作られています。
そのため家具やインテリアは、頻繁に購入・廃棄が繰り返されている傾向にあるのです。
安い簡易的な家具やインテリア雑貨を購入して気軽に使い捨てるのではなく、高くても耐久性のある家具を選び長く愛用しましょう。
そうすることで無駄な廃棄を抑えることができます。
また耐久性のある家具であれば、引っ越しや生活スタイルの変化などで家具を買い換えるときも、リサイクルに出すことが可能です。
なるべく長く使うことを考えて家具を選ぶようにしましょう。
地域の伝統や生産者を守れるのか
現在のインテリア業界は国内外の大手家具チェーン店が支持を集めている一方で、昔ながらの伝統技法や地域特有の素材を使った家具は下降傾向にあります。
需要が少なくなってしまったため廃業に追い込まれてしまった職人さんも少なくありません。
伝統技法や地域の素材を使った家具を選ぶことで、それを防ぐことができます。
またそれらの家具を使い広めていくことで、後継者不足による職人不足も解消に繋がるかもしれません。
家具の購入を通してその地域の伝統技法や素材を守ることができるのかどうか、一度考えて家具を選ぶようにしましょう。
DIYやリメイクできないのか
家具やインテリア雑貨は毎日目にするものなので、どうしても飽きてしまったり、模様替えがしたくなったりする人も多いかもしれません。
そういった場合は新しい家具やインテリア雑貨を購入するのではなく、DIYやリメイクができるかどうか考えてみましょう。
ソファーやテーブルなどの大型家具はカバーで雰囲気を変えたり、時計や棚などのインテリア雑貨はテープやペイントなどで装飾したりすると、同じ家具やインテリア雑貨でも飽きることなく楽しめます。
インテリアに飽きて家具を買い換えたいと思った際は、今ある家具を捨てずにDIYやリメイクで解決できないか工夫してみましょう。
おすすめのエシカル家具
エシカル家具は地球環境や社会、人にやさしい点はもちろんですが、あたたかみやヴィンテージ感がおしゃれというのも大きな魅力の一つです。
ではここからは実際に購入できるおしゃれなエシカル家具を紹介していきます。
輸送パレットを再利用したシェルフ
「旅する家具」というスローガンのもと廃材を再利用して作るおしゃれな手作り家具が人気のgleamから販売されているシェルフです。
輸送用のパレットを再利用して作られているため、木版の一つひとつの色味や傷、模様が異なっており、味のある無骨さが存在感を引き立てます。
フレームも黒で落ち着いた色味なので、ナチュラルやヴィンテージ、シックなど、インテリアのイメージを選ばずに置けるのも嬉しいポイントです。
使い古したシンバルが傘のペンダントランプ
インテリア照明器具を取り扱っているearthlivingは、廃材とは思えないほどおしゃれなものも豊富に取り揃えています。
中でもこちらのドラムのシンバルを再利用して作られたペンダントランプは、真鍮の風合いによるヴィンテージ感がたまりません。
チェーン店のリハーサルスタジオでは、毎月100枚以上もシンバルが廃棄になるんだとか。
たとえ楽器として使えなくなった後でも照明として生まれ変わって、また大切にシンバルを使うことができるのです。
シンバルで灯す光は真鍮によるあたたかさもあり、落ち着いた雰囲気の部屋にはピッタリです。
ドラマーが魂を込めて叩いたシンバルの光の下で好きな音楽を聞くと、より音が弾みそうですね。
工事現場の足場板でできたソファ
「誰かにとっての不要を誰かにとっての必要に」をコンセプトに掲げるPEACE CRAFTで販売されているソファです。
アメリカの工事現場で実際に使われていた足場板のフレームに、落ち着いたインディゴのキャンバスクッションを合わせて作られています。
PEACE CRAFTが神奈川県茅ヶ崎市に工房を構えているためか、こちらのソファにもどこか西海岸風のような雰囲気が漂います。
ソファの横に観葉植物を置いたり、 白やネイビーなどのラグを敷いたりすると、おしゃれな部屋の完成です。
エシカル家具で暮らしも地球も豊かに
最近は「エシカル」という言葉もだんだん浸透し始め、ファッションや食事などでエシカルを意識する人が増えてきました。
暮らしの中であと一歩エシカルに踏み出すなら、毎日過ごすお家の家具やインテリアに注目してみましょう。
お家は毎日過ごす空間だからこそ、エシカルな家具やインテリア雑貨に囲まれることで「地球や人に貢献できているんだな」と満足感が得られるかもしれません。
大型家具などはすぐに買い換えることはできないかもしれません。
しかし、今ある家具を大切に長く使うことも立派なエシカルです。
まずはできることから少しずつ始めていきましょう。
ぜひ今日ご紹介した内容を意識して、暮らしをエシカルにしてみてくださいね。