健康は毎日のライフスタイルの積み重ねた結果であることは多くの人が知っていることではないでしょうか。現在平均寿命は大きく伸び、日本における平均寿命は男性で80歳、女性で87歳となっています。しかし健康寿命が寿命よりも10年ほど短い現状では死の直前を寝たきりで過ごすことになる人が大勢いることも事実です。一方で100歳を超えても元気な日常を過ごしている人がいることも事実です。
ここで疑問が湧いてきます。100歳まで元気な人は何を食べているのか?まさにそのままのタイトルを冠した書籍を本日はご紹介します。大腸内に潜む長寿菌にフォーカスした研究を行う筆者は各地の長寿地域を訪れ、大便サンプルからその秘密を明らかにしてくれています。
医は食にあり
長寿地域として筆者が訪れたのは、鹿児島県徳之島そして、沖縄県南大東島です。徳之島では人口6,600人のうち22名が百寿者(100歳を超える人)で離島ながら子どもが多いことが特徴です。南大東島は運動施設が多く点在していることが特徴にありました。両者に共通しているのが、野菜たっぷりの食生活と運動が日常的なライフスタイルでした。
それぞれの大便サンプルを取ったところ、長寿菌が60%前後含まれておりやはり長寿で元気なことと長寿菌が多いことは比例していることが明らかになっています。食べている料理は、食物繊維と発酵食品でした。徳之島ではアオサ、アオサの天ぷら、パパイヤの酢の物、島野菜、味噌豆 南大東島では紅芋の天ぷら、パパイヤの千切り、ソーキ汁(昆布、冬瓜など)
地域によって風土が違うものの、共通して食物繊維が多い食品と発酵食品を食べていました。
お通じと肌の関係
お通じが滞ると肌の調子が悪くなる。これは多くの人が経験したことがあるかもしれません。ここではそのメカニズムを深掘りします。お通じが滞ると大腸の中で有害物質や悪玉菌が増殖します。これにより腸内環境が悪化し、肌荒れにつながるのです。そしてこれは腸内環境悪化の初期症状です。「腸壁は腸の肌」ともいえる存在なので、整えるためにはここでも食物繊維と発酵食品がポイントになります。
これらは腸内で働く正社員を助けるアルバイトと思ってもらえれば、その役割がわかりやすいはずです。しかし発酵食品=腸がきれいになる というのはエビデンスが少なくまだはっきりとわかっていません。キムチは発酵食品だから絶対に腸がきれいになるというのは早計です。ここは企業によるイメージ戦略の部分もあるので注意してください。
ポリアミンの力
がん細胞の働きを抑制するポリアミンという物質が発見されています。これは当初がん患者の尿から発見されたため、がんを促進する物質だと思われていましたが後にがん細胞のアポトーシス(自滅)を誘導する物質であることがわかりました。がん細胞と戦うのでがんの発生に伴って増加することがわかっています。さらに大腸の粘膜保護を担うことも明らかになりました。
だったらポリアミンを含む食品を摂取したらいいじゃないか!と思いますが、そうはいきません。ポリアミンが大腸に届く前にほとんどが小腸で吸収されてしまうからです。そこで、筆者たちは代用できる物質を探し出しました。それがビフィズス菌とアルギニンを合わせて摂ることです。
これらは、豆腐や魚介類に含まれているので積極的に摂取することを推奨しています。
あくまでも健康は手段であって、目的は夢や目標を叶えることが中心にあります。健全な食生活から夢を実現させましょう!
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