日中は汗ばむのに朝晩は肌寒い…そんな9月も今日で終わり。
明日からはいよいよ10月がスタートして、本格的に気温が低くなり始めます。
すぐにやってくる寒さに対しての準備はバッチリですか?
「部屋が寒かったら暖房をつければいいから大丈夫」
まさかそんな風に思っていないですよね?
実は暖房をつけることで環境破壊が加速してしまうんです。
とはいえ何も防寒しないまま冬を乗り切るのは辛いですよね。
そこで今回の記事では、環境にやさしく寒さを乗り切るための、エシカルな防寒グッズや暖房をつける際の注意点などを説明していきます。
環境にも身体にもやさしく元気に、これからやってくる寒さを乗り切りましょう!
暖房のスイッチONで始まる地球温暖化へのカウントダウン
寒い時期に室内で欠かせないものといえば、誰もが思い浮かべるのがエアコンの暖房ですよね。
暖房の温度を高めに設定して、おうちの中では半袖半ズボンの薄着で過ごしているという方もいるのではないでしょうか。
しかし、暖房は電力を多く消費してしまい環境に負荷がかかるため、使いすぎには注意が必要です。
現在、日本の発電方法は火力発電が主流になっているため、私たちが生活の中で使っている電気は、ほとんどが石油や石炭を燃やして作られています。
そして燃やされた石炭や石油は電力を発生させるだけでなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を大量に発生させるのです。
つまり私たちが暖房を使用して電力を消費すればするほど、二酸化炭素が大気中に放出されてしまうということ。
暖房のスイッチをつけることは、地球温暖化を加速させる原因となるのです。
地球温暖化を避けるためにも、なるべく暖房には頼らずに寒さを乗り切るよう意識していきましょう。
暖房の方が冷房よりも環境への負担が大きい
エアコンは部屋を暖める暖房の機能だけでなく、部屋を冷やす冷房の機能も兼ね備えていますよね。
暖房と冷房ではどちらの方が環境に負荷をかけてしまうのでしょうか。
エアコンで設定した温度と部屋の温度の差が大きければ大きいほど、エアコン稼働時に電力が必要となります。
室内の推奨温度は冬が20℃、夏は28℃とされています。
2022年の東京における真冬の1月の平均気温は約5℃、真夏の8月の平均気温は約27℃でした。
(参照:気象庁 東京 日平均気温の月平均値(℃))
室内の推奨温度と平均気温の差が15℃以上ある冬に対して、夏の差はほとんど無いと言えます。
たとえ冷房を推奨温度より低い20℃に設定したとしても、冬ほど温度の差が大きく開くことはありません。
つまり真夏日に冷房をかけるよりも真冬に暖房をかける方が、室内と外の温度の差が大きく、より電力を消費してしまうのです。
電力を大量に消費しやすく環境により負荷をかけてしまう暖房は、使いすぎにより深く注意しましょう。
地球にやさしいエシカルな防寒グッズ
なるべく暖房に頼らずに寒さから身を守るためには、防寒グッズが欠かせません。
そしてせっかく防寒グッズを選ぶのであれば、環境や人に配慮されたエシカルなものを選びましょう。
そこでおすすめのエシカル防寒グッズを3つ紹介していきます。
ecoなWOOL素材の靴下/Tabio(タビオ)
冷えは足元からと言われるほど、冬は冷気が下の方に溜まりますよね。
そこでおうちの中でも足元が冷えないように、ウールの靴下を履くのがおすすめです。
こちらのTabioのウール素材の靴下は、本来であれば破棄される部分のウール&回収ペットボトルでできたポリエステルで作られています。
またウールは吸湿性・放湿性が高い素材で、蒸れにくいのが特徴です。
就寝時に靴下を履くと汗で蒸れて余計に体が冷えてしまうとされていますが、ウール素材の靴下は蒸れによる体温低下が避けられます。
そのため手足が冷えて夜なかなか寝付けない人にもピッタリ。
ウールの優れた機能に加えてエシカルな配慮がされているTabioの靴下は、ぜひ持っておきたい防寒グッズです。
陶器の湯たんぽ/えんける道具店
暖かいものに触れると、心も体もじんわり温まりますよね。
そんなやさしい暖かさに癒されたい時は、湯たんぽがおすすめです。
えんける道具店の湯たんぽは、江戸時代から愛されている陶器で作られています。
陶器は保温性に優れているため、夜にお湯を入れると翌日の朝までしっかり温かさをキープしてくれます。
お布団やブランケットに忍ばせておけば、ぽかぽかとしたやさしい暖かさにずっと触れることができるんです。
また電気や熱とは違って空気を乾燥させないため、お肌や喉にも優しいのも湯たんぽの魅力の一つ。
湯たんぽに入れたお湯が冷えてしまったら、植物の水やりや洗濯に使用できるのもエシカルと言えますね。
オーガニックウールのミニブランケット/KLIPPAN(クリッパン)
膝にかけたり肩にかけたり手軽に体を暖められる、冬のおうち時間の必需品といってもいいブランケット。
その中でもおすすめなのが、ラムウールで作られたKLIPPANのブランケットです。
広い草原でのびのびと健康的に育った生後約6ヶ月の子羊から刈り取ったオーガニックウールは繊維が柔らかくふわふわ。
巻き毛が多く空気を豊富に含んでいるので保温性もバッチリです。
子羊を育てる際に農薬や抗生物質を使用していないので、赤ちゃんの肌に触れても問題ないほどの高い安全性も兼ね備えています。
またミニサイズで持ち運びにも便利なので、おうち時間だけでなく外出先や移動中の車内などでも、ブランケットの温もりにいつでも包まれるのも嬉しいポイントです。
防寒グッズを使っても寒い時は電力を抑えながら暖房を使おう
上の項目ではなるべく暖房や電力を使わないために活用したい、エシカルな防寒グッズを紹介しました。
しかし、防寒グッズを駆使しても寒さを乗り切れそうにない時もありますよね。
そんな時は無理に我慢するのではなく、消費電力を抑えつつうまく暖房を活用しましょう。
【電力を抑えつつ暖房を使うポイント】
・暖房の温度設定を20℃にする
・自動運転モードで風を下向きに設定する
・エアコンのフィルターや室外機はこまめに掃除しておく
暖房の温度設定を20℃にする
先ほど記事の冒頭の項目で、暖房の設定温度と室温の差が激しいほど消費電力が大きくなると説明しました。
そのため暖房の温度設定をなるべく上げないようにするのも、消費電力を抑えるポイントです。
暖房の設定温度は、環境省によると20℃が望ましいとされています。
防寒グッズを使用すると20℃でも十分に暖まることができますよ。
自動運転モードで風を下向きに設定する
暖房の運転モードは、弱・中・強・自動などがありますが、一番消費電力を抑えられるのが自動運転モードです。
暖房をつけたばかりの一番室温が低い時、部屋が十分に暖まった時など、状況に合わせてなるべく電力を消費しないよう暖房の強弱をコントロールしてくれます。
また冷気は部屋の低い位置に溜まりやすいため、風向きを下にしておくと室温を効率よく暖めることが可能です。
暖房をつけたら運転モードは自動にして、風向きは下に設定しましょう。
エアコンのフィルターや室外機はこまめに掃除しておく
エアコンのフィルターに埃が溜まっていると、暖気をうまく部屋に送り込むことができず、暖房の効きが悪くなってしまいます。
エアコンのフィルターはなるべくこまめに掃除しておきましょう。
また室外機は空気を循環させる役割があるため、フィルター同様、埃が詰まっていると暖房の効率が下がってしまいます。
フィルターほどこまめに掃除する必要はありませんが、シーズン毎にチェックしてみましょう。
また室外機の周りに物を置いてしまうと空気の循環が滞ってしまうので、室外機の周りには物を置かずに常にスッキリさせておきましょう。
エシカルな防寒グッズをうまく活用して寒い季節を元気に乗り切ろう
これから本格的に秋が深まり、だんだん寒さが近付いてきます。
感染症や風邪などで体調不良を起こしやすい季節でもあるため、なるべく体を冷やさない工夫が大切です。
環境や人に配慮されたエシカル防寒グッズをうまく活用すると、自分のカラダだけでなく、きっとココロもほっこり温まりますよ。
防寒グッズだけでは寒さをしのげずに暖房を使う場合でも、なるべく電力を消費しないように意識してくださいね。
一人ひとりの地球を想うあたたかい気持ちの積み重ねで、ココロもカラダも温めて寒い冬を乗り切りましょう!