『なにを食べたらいいの?』に答えてくれる黄金の1冊

健康

食品添加物に囲まれた世界に暮らす私たち

今回ご紹介する書籍は、以前の記事「食品事情の現実を突きつける『食品の裏側2 実態編』」でご紹介した安部司さんの著書『なにを食べたらいいの?』です。前回ご紹介した記事もあわせてご覧ください。

著者は食品の裏側を書籍にしたことで、読者からじゃあなにを食べればいいの?と質問が相次いだそうです。そこでなにを食べるべきかまとめたのが本書です。この食品業界のモラルについて、「作る人、売る人、食べる人」が3者のつながりがなくなっていることで起きていると語っています。元々食品添加物を取り扱うプロだった筆者は、当時娘が口にしているお肉が自身が関わっている添加物の塊を大好物だと言って喜んで口に運ぶ姿を見て引退を決意したそうです。

私たちはそんな環境に身を置いて、便利さを享受しています。しかし添加物にはまだわかっていないことも多く毎年使用が制限される添加物もあります。アトピーやアレルギーを抱える子どもが増えたことも食品添加物が原因と断定はできませんが、可能性は考慮すべきでしょう。安くて簡単、便利できれいでおいしいなら何でもいいのか。ここで消費者の力が試されています。

ソーメンはどうして3分で戻らないのか?

筆者が子どもから受けた質問「ソーメンはどうして3分で戻らないの?」どちらも保存食である即席カップラーメン(カップラーメン)とソーメンを比べての質問でした。それは原材料表示の裏側に答えがあります。工程の中で保存食に加工するために茹でた後に水分を飛ばす必要があります。ソーメンは生のまま干して水を飛ばす。一方でカップラーメンは低温の油で揚げて水を飛ばす。

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポーク調味料、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、くん液、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む

とあるカップラーメンの原材料表示

原材料表示の裏には味付け油揚げ麺と記載があります。そのためたくさん油を吸っています。国の定める1日の油摂取基準では、2,200㌔㌍の場合55gになります。1食で半分以上の摂取です。

ミックスサンドイッチの不思議

食品添加物に対する思い込みの1つに機械の大量生産=添加物が多いと考えることがあります。しかし実態は自分で作れる食品の方がより多く添加物が使われています。コンビニやスーパーでよく見かけるミックスサンドイッチを例にあげてみましょう。まず売り場に注目してみましょう。サンドイッチには、保管場所10℃以下で保存とありますが、置かれているのはオープンな棚です。そこで10℃以下に保てるはずがありません。さらに賞味期限は1日半後です。ここで自宅で作るポテトサラダ(サンドイッチの具材)について考えてみましょう。作ったポテトサラダを机の上に1日半放置してしまった時、そのポテトサラダは食べられるでしょうか・・・?家庭で考え直してみると簡単です。

ミックスサンドイッチも同様に裏ラベルを確認してみると、多くの添加物が見られますがパンと、具材に重複使用されるものは省略されているので、約80〜100種類の添加物が使われています。サンドイッチの類似商品として、おにぎり、そしてお弁当も添加物の宝庫です。


どんな商品を選ぶのか、何を体に入れるのか決めるのはあなた自身です。本書で知識を得て、食品の裏ラベルを見て選び、健康を守っていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございます。わかりみ商店では食事をはじめとした健康情報、ヴィーガン、エシカル情報を発信しています。また次回の更新をお楽しみに!

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