体と地球のことを考えるとここに辿り着く『地球から愛される「食べ方」』

ヴィーガン

健康上の問題からヴィーガンに目覚める

太り過ぎや健康への異常を感じている読者はきっと多いだろう。ただそれがストレスや運動不足だけでなく、毎日の食事が原因だと考えている人はどのくらいいるだろうか。今回紹介する著者は健康上の問題を抱えてヴィーガンに目覚めた1人。もともとお肉や砂糖、生クリームが大好きだったけれどストレスで過食気味で、糖尿病になるリスクの高かったことから食生活を変えることを思い立ちます。

糖質制限を始め、体重が減少したものの気分の落ち込みやうつっぽい状態が続いたことで食事を改めます。そこから徐々にヴィーガンへシフトしていく物語。著者は自分の体だけでなく周囲の人間関係も大きく変わったと語ります。周りの友人が食事に配慮してくれたり、感情をコントロールできるようになったことで家族との関係も改善したといいます。

今回は書籍からヴィーガンとベジタリアン、水分、牛乳についての一節ををご紹介します。

実はこれだけ多様性がある!ベジタリンとヴィーガン

ヴィーガンは日本語訳すると、完全菜食主義と食にフォーカスされがちだが実はライフスタイルを含めた生き方を包み込む表現だ。同列で語られることの多いベジタリアンと比較すると以下のような違いがある。

名称魚介類乳製品ハチミツ毛・革製品
セミ・ベジタリアン
特徴:一般の人より肉を食べる量が少ない
ペスコ・ベジタリアン×××
特徴:肉は食べないが魚介類は食べる。オーガニック志向
オボ・ベジタリアン×××
特徴:卵は食べる
ラクト・ベジタリアン×××
特徴:乳製品は食べる
ラクト・オボ・ベジタリアン××
特徴:卵と乳製品は食べる
オリエンタル・ベジタリアン××××
特徴:五葷を食べない。精進料理などの仏教系の食事
ヴィーガン××××××
特徴:食事だけでなく、衣食住の生活全てで動物性の使用を避ける
ダイエタリー・ヴィーガン×××××
特徴:食事に関してはcイーガンと同じだが、衣料品などの動物性の使用にはこだわらない
マクロビオティック×××
特徴:魚介類は食べることもある
フルータリアン×××××
特徴:果物やナッツ類だけを食べる
プレサリアン×××××
特徴:断食や霊的修行を経て、何も食べなくなった人。不食者
図1 書籍を参考に筆者作成

体の水分を侮ってはいけない

体の50〜70%は水分という話はだれもが聞いたことがあるだろう。水分は栄養素の運搬と老廃物の排泄をになっている。その内訳は2/3が細胞内に存在し、残りの1/3が細胞と細胞の間にある細胞間液、血液になっている。もちろん水分が不足すると水分が運んでいる栄養素が全身に行き渡らなくなり、老廃物がスムーズに排出されなくなる。そうすると当然、老廃物が蓄積され体調不良を引き起こす原因になる。

牛乳が栄養吸収を阻害する

牛乳に含まれる成分カゼインは実は悪さをしているというお話。カゼインは体に取り込まれると腸管にへばりついて栄養の吸収を阻害することがわかっている。そのためせっかく栄養を摂取しても体に吸収されない。さらにカルシウムが豊富に含まれると摂取されているが、実は製品化するときに加熱殺菌されているので、カルシウムは破壊されている。

世界の人口70%は体に乳糖を分解する酵素、ラクターゼを保有していない。アジア人に絞ると80〜90%が持っていないとも言われている。そのため多くの人が牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするのも、元々摂取に適さない飲料だからといえる。


ヴィーガンと健康はかなり深い関係にあるのではないだろうか。さらに関連する書籍を紹介する予定なので、ぜひチェック、シェアよろしくお願いします!

タイトルとURLをコピーしました