うだるような暑さが落ち着き、だんだんと秋の訪れを肌で感じられるようになってきました。
みなさんは「秋」といえば何を思い浮かべますか?
お芋や栗、きのこやサンマなどの食べ物が美味しい「食欲の秋」でもありますね。
また暑すぎず寒すぎない気温は心地の良い行楽シーズンでもあり、ピクニックやアウトドアにお出かけしたくなる季節でもあります。
そんな食べ物が美味しい&お出かけの季節は、お弁当箱が大活躍する季節と言っても過言ではありません。
弁当箱はもちろんお出かけだけではなく、毎日のお昼ご飯で活用している人も多いはず。
しかし弁当箱の中には地球環境に悪いプラスチック素材の弁当箱もあるんです。
今回の記事では地球環境にやさしいエシカルな配慮がされた弁当箱についてご紹介していきます。
ぜひエシカル弁当箱で地球を守りつつ、美味しいお弁当を食べて体を元気にしましょう!
「エシカル弁当箱=プラスチックフリー」な理由
お弁当箱には様々な素材のものがあります。
その中でも人気なのが、お手頃な値段で購入できて丈夫なプラスチックで作られたお弁当箱です。
プラスチックのお弁当箱は100円ショップでも手軽に購入できますし、電子レンジで温められるものも多く使い勝手も申し分なし。
しかし一見便利に思えるプラスチックのお弁当箱が、地球環境に負担をかけているのをご存知ですか?
プラスチックは日本だけではなく世界中で広く使われている素材ですが、ごみとして分解するのは簡単な素材ではありません。
そのためプラスチックごみの処分をどうするかという問題や、処理できないプラスチックが海洋へ流れ込んでしまうといった問題が世界規模で起こっているのです。
日本でもコンビニやスーパーでプラスチック製のレジ袋の有料化や、飲食店のストローや食器がプラスチック製から紙製のものに変更されていたりします。
それらの出来事を通して、私たちの中になんとなくプラスチックを使ってはいけないという意識はあるかもしれません。
ただそれだけではプラスチックが環境に及ぼす問題は解決できません。
私たちがしっかりと危機感を持って普段の生活で使うものを選択する時から、なるべくプラスチックを省いていかなければいけないのです。
毎日使うお弁当箱だからこそ、その選択の一つとして、プラスチック製のものではなく環境にやさしいエシカル弁当箱を使いましょう。
エシカル弁当箱は素材によって特徴が違う!5つの素材の比較まとめ
プラスチックが使われていないエシカルなお弁当箱と言っても、素材はさまざまです。
今回の記事では、
・ステンレス
・わっぱ
・ホーロー
・竹かご
・ガラス
の5つの素材について、丈夫さ、お手入れのしやすさ、持ち運びやすさ、電子レンジが使用できるのかという観点から紹介していきたいと思います。
ぜひ自分の好みやライフスタイルに合わせて選ぶ参考にしてみてくださいね。
ステンレス
丈夫さ | お手入れのしやすさ | 持ち運びやすさ | 電子レンジ |
◎ | ◎ | ○ | × |
ステンレスのお弁当箱は食べ物のニオイが移りにくく清潔に使うことができ、簡単に洗えるためお手入れがしやすいのがメリットです。
しっかり丈夫なので、長く使えるのも嬉しいポイントとして挙げられます。
ステンレスは金属のため電子レンジの使用ができませんが、熱伝導性が高く保温機能に優れており、食べ物を温かい温度のままキープすることができます。
保温機能と同様に保冷機能も備わっていて、保冷剤の効果も伝わりやすいため、お昼まで冷蔵庫に入れられない状況や、夏のお弁当箱にもピッタリです。
ただしアルミ製のカップを使うと、錆びてしまう可能性があるため注意しましょう。
わっぱ
丈夫さ | お手入れのしやすさ | 持ち運びやすさ | 電子レンジ |
○ | △ | ◎ | × |
わっぱはスギやヒノキなどで作られた、木のお弁当箱です。
日本人のお弁当箱といえば、曲げわっぱを想像する人も多いのではないでしょうか。
わっぱの最大のメリットは、ご飯やおかずが美味しそうに見えることと言っても過言ではありません。
またわっぱのような木の素材のお弁当箱は殺菌作用がある上、湿気を逃しやすいため、食材を長持ちさせてくれるのも特徴の一つです。
油分の多いおかずだとシミになりやすい点や、無塗装のわっぱは洗剤で洗えない点はマイナスかもしれませんが、お弁当を美味しそうに引き立ててくれる見た目の良さは、他の素材に比べて群を抜いています。
ホーロー
丈夫さ | お手入れのしやすさ | 持ち運びやすさ | 電子レンジ |
○ | ◎ | ○ | × |
ホーローは一般的に鉄の上からガラスコーティングされている素材を指します。
表面がコーティングされているため、焦げや油汚れも簡単に洗い流すことができます。
また同じ金属製であるステンレス製のお弁当箱に比べて錆びにくい、よりニオイ移りが抑えられるといった特徴があるため、保存容器としての使用もできます。
ただしガラスコーティングのため、強い衝撃や落下によってヒビ割れる可能性があるため注意が必要です。
竹かご
丈夫さ | お手入れのしやすさ | 持ち運びやすさ | 電子レンジ |
○ | ○ | ◎ | × |
竹かごのお弁当箱は細い帯状の竹を編んで作られたもので、通気性・吸収性に優れています。
木のわっぱと同様、竹にも殺菌作用があるため食材を長持ちさせてくれるのもメリットの一つとして挙げられるでしょう。
他の素材のお弁当箱に比べてとても軽いため、ピクニックやアウトドアに持っていくのにピッタリです。
竹かごお弁当箱の可愛い見た目は、おにぎりやサンドイッチをより一層美味しそうに映えさせてくれます。
またインテリアにも馴染みやすくオシャレなので、使わないときは収納バスケットとして使うのもアリですね。
ガラス
丈夫さ | お手入れのしやすさ | 持ち運びやすさ | 電子レンジ |
○ | ◎ | △ | ○ |
ガラスのお弁当箱は、今回紹介する素材の中で唯一、電子レンジの使用が可能です。
そのためお弁当を持っていく先に電子レンジがあり、温め直してほっかほかのご飯が食べたいという方にはピッタリです。
また食べ物のニオイがつきにくく、油汚れが落としやすいのもメリットとして挙げられるので、保存容器としても使えます。
ただしお弁当箱としては少し重く、強い衝撃や落下で割れる可能性があるため注意が必要です。
バランやカップもプラスチックは避けよう
お弁当箱そのものの素材以外にも、お弁当にはなるべくプラスチックを使わない工夫をしましょう。
お弁当に彩りを添えるためバランを使ったり、汁漏れ防止としてカップを使ったりしますよね。
またラップやワックスペーパーなどでおにぎりを包んだり、ご飯とおかずの仕切りとして活用したりする場合もあるのではないでしょうか。
バランやカップ、ラップやワックスペーパーなどを選ぶ際も使い捨てのものや、プラスチック製は避けるのがベストです。
バランの代用品としてレタスや大葉などの葉物野菜を使えば無駄なくお弁当を食べられますし、カップは洗って繰り返し使えるシリコン製のものにすると環境にもやさしく経済的です。
ラップやワックスペーパーの代わりとしては、布をミツロウでコーティングしたミツロウラップがおすすめ。
ミツロウラップも洗って繰り返し使用可能な上、可愛いデザインのものも多いので料理を映えさせてくれます。
お弁当箱だけでなくお弁当の小物にもエシカルな配慮をして、ランチタイムを楽しみましょう。
エシカル弁当で体も地球も元気に!
ランチにはお弁当を作って持っていくという文化は、日本人の私たちにとっては切り離せないものです。
仕事や学校のランチタイムだけでなく、ピクニックやアウトドアなどのイベントにも大活躍するお弁当箱。
ほぼ毎日使うものだからこそ、環境への配慮がされたエシカル弁当箱を選びたいものですね。
そして地球も元気にしつつ、お腹いっぱい体も元気に日々を過ごしましょう!